Arvo Pärt – Tabula Rasa (LP)

ECM New Series / ECM 1275 / LP / Germany / 1984 

Media : EX / Sleeve : VG++ (角打ち小、背面軽度シワ)

エストニアの作曲家Arvo Pärtが、ソ連統治下における芸術活動への弾圧から逃れ、亡命先のドイツ・ベルリンにてECMのレーベル・オーナーManfred Eicher と出会う事でスタートした、ECM New Seriesの記念すべき第一弾リリース作品。

ペルトの初期作品では無調・構造主義的な現代音楽の作曲手法が用いられていたが、次第に「理性による音楽構築では、魂が語れない。」と創作活動を8年間休止し、グレゴリオ聖歌やルネサンス音楽等の古楽や正教会の祈りに深く傾倒し、静寂と光の中に浮かぶ鐘のような響きを持つ独自のティンティナブリ技法を確立。

"Tabula Rasa" = 「白紙」ゼロから音を生き直す」という決意を象徴した作品で、20世紀後半のクラシック音楽において「沈黙と祈りの美学」を打ち立てた、転換点のような作品。

編成は2つのヴァイオリン、プリペアド・ピアノ、弦楽オーケストラによるもので、シンプルでありながら高い精神性の宿る圧巻の演奏です。

本作は是非体感して欲しい一枚！